企業の管理能力 6
ちょっとぐらいなら待って、全体の進行に都合のよいものを掛けようというのではなく、何でも今すぐ掛けられるものを掛けていくようになります。
これでは総合進行がうまくいかなくなってしまいます。
このくらいのことが、どうして実感的にぴんとこないかというと、手待ちが出ればそれだけ生産が減り、結局月末までに予定だけの生産ができないという点に、頭が固着してしまうためです。
このような進行方法だと、まとめるという段階でちぐはぐができ、やりくりをし、ロット分割とか、余分の段取り替えだとか、無理な残業、徹夜、公休出勤とその代休とか、やりくりのための手待ちとかによって生産量が低下することになるのです。
しかし、これには全く注意が向かないようですね。
また、手待ちを出さないといっても、完全にゼロにできるものではなく、日程計画どおりとはいうものの、実際には、できるだけ日程計画に近くという程度です。
実務に慣れたベテランなら、しゃくし定規を貫きとおすことはできませんから、そこはほどほどで、できるだけ手待ちや遅れをゼロに近づけることが、日程管理や余力管理としての限界だと心得ているのが普通です。
この考えは実情に合っており、まともです。
この常識をもっている管理者なら、たとえ理想として、手待ちさえなければという考えをもっていても、大きな実害はなかろうと考えられるかもしれません。