企業の管理能力 8
この考え方は、次のような考え方から出てきたもので、あまりはっきりと意識していないようですが、根深く広まっています。
まず、工程管理については、昔からいろいろと方式や理論などがあり、工場の一般の工程管理員や現場職長たちには、どうも難しく感じられ、ぴんとこない点が多いように見えます。
これらの人たちに、たった1つだけはっきりと感じられているのは、工場というものは、賃金を払って作業員に働いてもらっている所だから、作業員を手待ちにしてはならないということです。
すなわち、作業員が手をあけずにずっと続けて働いていれば、それ以上余計に仕事をする可能性はないのだから、多少の順番の違いや、遅れ進みはあったとしても、長い目で見れぽ最高の出来高になるわけです。
これだけを確保しておくことだけできれば、大体及第点の工程管理をしていることになる、という考え方です。
今までの工程管理のもととなっていた考え方も、実はこれと同じに、手待ちをなくせば生産能率が上がるということで、これを中心として工程管理の体系が組み上げられていたわけです。
この考え方と合っているのですから、手待ちさえなければそれでよいと思い込んでいたのも、無理はないでしょう。
こういう考え方からみると、手待ちをなくすることが至上命令となってきます。